Banana Paper Study Report Vol.2
KUISs Wind Orchestra
関西国際大学 吹奏楽部(有志)による提案商品「オープンキャンパス 学生向けノベルティ」をヒントに製作された神戸花隈プロモーショングッズ
バナナペーパーはSDGsの全17目標の達成に貢献するフェアトレードペーパーです。
バナナペーパースタディレポート
第2回目は、関西国際大学 吹奏楽部のお二人です。
※注記:このページでは「バナナペーパー出張講座(学生向け)」のレポートをお届けしています。
当講座にご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
イントロダクション
バナナペーパーとは?
当社では、アフリカ ザンビア地区 エンフエ村産のバナナペーパー(商品名:ワンプラネット・ペーパー®)のみを取り扱っています。
SDGs(持続可能な開発目標)17の目標すべてに貢献できるエシカルな紙、それがバナナペーパーです。
バナナは一見すると樹木のようですが、実は一年生植物(一年草)です。バナナは1本の茎から1度しか実が取り出せないので、根以外の部分は廃棄されてきました。しかし残された根からは、1年以内に茎と実が再生されます。この生育サイクルをヒントに開発されたのがバナナペーパー(商品名:ワンプラネット・ペーパー®)です。
バナナペーパーの生産は、これまで廃棄されるしかなかったバナナの茎を資源として再生させることにつながり、自然環境保護に貢献しています。また、アフリカの貧しい農家の新たな収入源となっており、生活を向上させる一助となっています。さらに、バナナペーパーの原料は繁殖力の強いバナナの茎や持続可能な森林パルプ、そしてリサイクルパルプなどを使用しているため森林保全につながり、存続が危ぶまれる野生動物の保護にも寄与しています。
講義内容

「花隈、花街、花吹雪」
愛校心から地域愛へ
かつての花街の面影を忍ばせた花隈プロモーショングッズ
当社がワンプラネット・ペーパー®協議会に入会してはじめて取り組んだのが、関西国際大学 吹奏楽部(以下、吹奏楽部)のお二人とのコラボ企画でした。かねてより地域振興イベント(演奏会)で、ともに活動することの多かった学生との協業。このケースでは、演奏会とは趣向の異なるマーケティング分野での取り組みにチャレンジしました。吹奏楽部のお二人は、それぞれ部活動で副部長、技術部長として忙しく過ごしながらも、地域振興や国際協力に関心を持っておられることから、SDGs17の目標すべてに貢献するバナナペーパーを活用した商品企画にお誘いしました。
第1回目(キックオフミーティング):まず役割を分担し、商品企画に取り掛かりました。お二人にお願いしたのは、「商品のネタ出し」と「マーケティング戦略」です。「商品のネタ出し」担当者には、自分が興味を持てるものを徹底的に書き出していただきました。「マーケティング戦略」担当者には、販売ターゲットの分析と、効果的なPRの方法の立案をお願いしました。
第2回目(企画ミーティング):それぞれの担当者より、商品のネタや販売ターゲットについてレポートを提出いただきました。二人のアイデアをもとに、商品化したいアイテムと販売ターゲットを絞り込みました。
第3回目(企画ミーティング):第2回目のミーティング時に提出された企画をより具体的なものにしました。プロジェクト名は「来校型オープンキャンパス戦略(オープンキャンパス 学生向け ノベルティ)」。二人が在籍する関西国際大学を見学に来た学生が、出願したくなるような文具や雑貨をノベルティとして配布するというものです。社会貢献意識が高いZ世代の心に響くグッズを配布することで出願者を増やし、吹奏楽部への入部を促したいという意図をもってこの企画を練り上げました。
第4回目(プレゼンテーション):二人の吹奏楽部員とともに、神戸花隈地域で100年強にわたり印刷業を営む共栄印刷株式会社を訪問し、バナナペーパーを活用した商品企画をプレゼンテーションしました。一人は緊張のあまり、途中で言葉に詰まったり、説明が棒読みになったりとハラハラさせられる場面もありましたが、何とか無事に終えることができました。
気になる結果は?:情熱をもって取り組んだバナナペーパー商品企画でしたが、審査を通過することはできませんでした。アイデアとしては非常に良かったのですが、どのアイテムも開発コストが非常に高く、相当な売上と利益が見込めなければ持続可能なビジネスとはならないためです。(「売り手目線」だけでなく、「作り手目線」や「買い手目線」も考えることの大切さを学ぶ良い機会となりました。)
その後の展開:いったんは棚上げとなった「オープンキャンパス 学生向け ノベルティ」ですが、ターゲットとニュアンスを変えて製品化することにしました。それが、「花隈プロモーショングッズ」です。当社や吹奏楽部の活動拠点でもある神戸花隈地域においては、花街としての文化や歴史を伝えるイベント企画に関する議論が活発に行われています。そこで、かつての花隈の面影を、和紙の風合いを含んだバナナペーパーに忍ばせ、来街者にその史実を知ってもらおうという意図をもって製作したのが「いちげんさんおことわり~花隈、花街、花吹雪」です。二人の学生の愛校心を神戸花隈の地域愛へと昇華させたこの製品を、ぜひ手に取ってご覧いただきたいと思います(※)。
※2025年11月7日(金)に大阪・本町のおおきに会議室で開催される「ワンプラネット・ペーパー®・フェス2025」にて出展します。
製品化協力
花隈プロモーショングッズ「いちげんさんおことわり~花隈、花街、花吹雪」
かつて花街として賑わいを見せた花隈エリア。今ではもう、その面影も薄らいでしまい、知る人ぞ知る芸妓文化の跡地となりました。花街として華やいだエリア内には、花隈城を復元した花隈公園があり、毎年多くの花見客で賑わいます。敷地内に咲く桜の樹は、風が吹くや紗(うすぎぬ)のような花びらを空へと吹雪かせます。もはや想像の世界でしか味わうことのできない小粋で華やかな風景を、和紙の風合いを持つバナナペーパーに忍ばせて、あなたのもとへお届けします。

仕様|オモテ4色・ウラ1色(通常版)

仕様|オモテ4色・ウラ1色(限定版)

仕様|オモテ4色・ウラ1色(54mm × 85mm)

仕様|オモテ4色・ウラ1色(100mm × 32.5mm)

仕様|オモテ4色・ウラ1色
※この製品は、関西国際大学 吹奏楽部の吉田紗菜さん、櫻田雪花さんが考案した「推し活グッズ」をヒントに製作されました。
受講生の声

写真左より、櫻田雪花さん(フルート担当)、吉田紗菜さん(トロンボーン担当)。部内の後輩の育成に力を注ぎつつ、コンクールへの出場や演奏会活動、地域貢献活動に全力投球。趣味はグルメとコスメと推し活、ときどきテーマパーク。
「2026年3月13日(金)、神戸朝日ホールで、第4回定期演奏会を開催します。しっとりとした曲や疾走感あふれる曲を、時にやさしく時に楽しく演奏します。ぜひ、わたしたちの演奏を聴きに来てください!」
関西国際大学 吹奏楽部へのお問い合わせ
ホームページ:https://www.kuins.ac.jp/wind_orchestra/
メールアドレス:band@kuins.ac.jp
バナナペーパーはSDGsの全17目標の達成に貢献するフェアトレードペーパーです。
バナナペーパースタディレポート
第2回目は、関西国際大学 吹奏楽部のお二人をご紹介しました。
※注記:このページでは「バナナペーパー出張講座(学生向け)」のレポートをお届けしています。
当講座にご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
